アーユルビューティのコラム

アーユルヴェーダ鍼灸師

長尾 理恵

トリートメントを行った数は、5000名を超え、アーユルヴェーダセラピスト養成講座では、100名を超えるセラピストを輩出し、40を超える個人サロンが誕生。各種講座、ワークショップ、カルチャースクールなど外部講師も務めています。

邪気ってなあに?

2021.12.01

ナマステー!

アーユルヴェーダ鍼灸師の長尾理恵です。

 

 

知人に「あなたを見た瞬間に邪気があると感じました。」と言われたのですが、、何か悪霊のようなものが取り付いているんじゃないかと怖くなりました。

 

 

という話を聞きました。

 

 

いったいぜんたい、その知人の方はどういうつもりで邪気があると言ったのでしょう?

 

 

まずは、何の改善策も提示できないのに不安にさせるような言い方をする人は想像力が乏しく思いやりが無いし、もし改善策があったとしても、オーラの色が見えるとか、これを買えば守られると高額な商品を提示してくる人はインチキなので離れましょう。

 

 

 

邪気とは?

主に毒素の周辺に発生します。

 
 

毒素とは、未消化物。体内に取り入れたけれども消化できなかったもの。体内のあらゆる管の内壁に滞ります。あなたの不調が出やすい箇所に溜まりやすいです。

 
 

毒素は、冷えていて、粘っていて、濁っていて、悪臭がします。

 
 

アーユルヴェーダでは、毒素がすべての不調の原因だと言い、毒素入れない、溜めない、排出する方法を提案します。

 
 

そして邪気は、毒素の周りにあります。

 
 

ゴミの周りは腐った悪臭がするような、ドブ川の近くはヘドロの悪臭がするようなもんです。

良い気(正気)が体内を巡っていると生命力が輝きますが、悪い気(邪気)が停滞している場所は痛みやしびれ、重さ、熱など不調を生みます。

 
 

鍼治療は邪気を排出することを目的にしています。鍼は「気」を出し入れ出来る道具なのです。気は電気のようなものなので、金属の鍼に邪気が自然に引き寄せられるように置く技や、摩擦が出るような動きでおびき寄せる技など、色んなテクニックがあります。

 
 

邪気は、得体のしれない悪霊などではありません。

 
 

自分の生活のなかで、食べ過ぎたり飲みすぎたり、忙しくて消化不良を起こしたり、ストレスで消化力が低下したりなど、自業自得の末に発生するものです。