五十肩はヴァータヴィヤディ(ヴァータの病気)
2023.03.01
ナマステー!
アーユルヴェーダ鍼灸師の長尾理恵です。
「五十肩(ごじゅうかた)」とよく言ったもので、本当に50歳前後に起こりやすいのです。
肩や腕が痛くなって、腕が上がらなくなります。髪を結んだり(結髪動作)、洋服の脱ぎ着が辛くなります。痛みが強い人は、夜間痛も出ます。これが、何気に生活に支障が出て辛いんですよね。
西洋医学的には加齢や使いすぎ動かしすぎが原因と言いますが、アーユルヴェーダ的にはヴァータの疾患に分類されます。ヴァータの不調は老年期に起こりやすくなりますし、ヴァータは風のエネルギーなので動きすぎて増悪するというのも納得です。
一般的な五十肩に対するアーユルヴェーダが行う治療方法は、ヴァータ緩和を行います。
温かく、なめらか、滋養のある食事と、アビヤンガ(オイル)、パウダーキリ(オイル)、スウェダナ(発汗)、バスティ(オイル浣腸)、その他のマイルドなパンチャカルマ(浄化療法)、落ち着いた活動、ヨガ、呼吸法、瞑想などを提案します。
五十肩は、鍼灸治療の適応症です。鍼治療はビリリとした痛みを取り除きます。通常は1~2年かけて治癒していくのですが、鍼灸治療を行って、だいたい半分の期間で(6か月くらいでしょうか)治癒を目指します。
一度鍼を刺すと痛みが0になります!という嘘のような魔法のような治療ではありません。とはいえ、お帰りの時にはご来店のときよりも肩や腕の痛みが緩和され可動域も大きくなったと実感いただけると思います。治療ペースははじめは週に一度は通っていただき、徐々に間隔をあけていきます。
そう言う私は、五十肩が完治したところです。約4か月で完治しました。早く良くなってほっとしています。自分の体を使っていろいろと研究をしましたよ、五十肩に少し詳しくなりました。