賢い者と愚かな者
2023.08.06
ナマステー!
アーユルヴェーダ鍼灸師の長尾理恵です。
アーユルヴェーダでは、病気になる前からの治療をすすめています。それが、賢い者の選択です。
あなたは、賢い者、愚かな者、どちらですか?
以下、アーユルヴェーダの古典(チャラカサンヒター)より抜粋
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賢い者は病気になった時、すぐに体表浄化法、体内浄化法、あるいは外科療法で病気を癒す。
愚かな者は、分別のなさや不注意のために初期の段階で新たな病気に気付かない。それは愚かな者が敵に気付かないのと同じことである。
病気は最初は取るに足りないようなものであっても、のちに進行し、次第に根深くなり、愚かな者の体力と命を奪う。愚かな者は苦しむようになるまで気づかず、そうなってから病気を制御することを考える。そして息子や妻や親族を集め、持っている財産すべてをつぎ込んでも医者を連れてくるよう頼む。
しかし誰が助けられるだろうか。元気がまったくなく、弱々しく、苦しみ、やつれて、不安で、感覚機能の衰えた者を。
そして助けが見つからず、愚かな者は強い男に尻尾を縛られ引きずられるイグアナのように命を捨てる。
したがって幸福を願う者は、病気が生じる前や初期のうちに適切な治療法で治すように努めるべきである。
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